Cacophonous Fusion

Category: books

ゆっくりの朝

ホリデーが続いているので、ここ最近は毎朝とてもゆっくりです。起きてからコーヒーをセットして、旦那さんが起きてくるまで、チベット体操をしたり、静かに本を読んだりしています。
今日は買ったばかり新刊「Wildwood」という子供向けのハードカヴァー。普段は重たいし値段も高いのでペーパーバックになるまで待つのですが、レビューが良かったので出るのを楽しみに待っていた本です。クリスマスにお義兄さんたちに頂いたギフトカードで買いました。まだ7章目ですが、すでにワクワクしています。


一緒に写っているオレンジ色のハードカヴァーは、今私が使っている辞書なのですが、元々は旦那さんが子供の頃に使っていたものです。1963年に発行された「The Winston Canadian Dictionary for Schools」というタイトルで、旦那さんが小学生だった頃に学校から配布してもらったそうです(でも旦那さんは70年代の生まれです)。オレンジの布地に銀色で地球とその上を飛ぶロケットの絵が載っていて、とても可愛い。フロントページや紙が束になった側面にはいっぱい落書きがしてありますが、勉強嫌いだったのか、中はものすごくキレイ。ジャーゴンなどはあまり載っていないけれど、本を読むには十分なので、本棚の隅っこにいつも鎮座させています。私が留学時代に使っていた辞書はウェブスターだったと思うのですが、小さなペーパーバッグだったので、いつもバックパックに入れて持ち歩いていたら、あっという間にボロボロになってしまいました。ハイライトや書き込みも多いし、何せ思い出が詰まっているので捨てられないのですが、今は子供用の辞書が私の読書の相棒です。

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数日前は元旦でしたが、今年も御節もなく、ご来光を見ることもなく、ふつうの1日でした。でもせっかく天気も良くなりつつあったので、午後からダウンタウンに行ってみました。思っていたより多くのお店やレストランが営業していて、人出もありました。クリスマスシーズンはダウンタウンをまったく歩かなかったので、まだ残っているクリスマスのデコレーションを楽しみながらぶらぶら街を歩いて、閉店間近のHMVでCDやDVDを物色したり、チャプターズで本を買ったりしてから、最後にコールハーバーを少し歩きました。

少しして、コンベンションセンターの下にベルギーのショコラテリー「Leonidas」を発見しました。レオニダス!バンクーバーにも登場したのですね。レオニダスのチョコレートは、私の伯母の影響で、昔から実家ご用達のお店でした。現在は地元からは撤退してしまいましたが、鎌倉で見つけたときも今回も、嬉しくて懐かしくて、お店に駆け込んでしまいました。


どれにしようか決められなかったので、すでに箱に入っていたものを選びました。せっかくなのでコーヒーも飲んだのだけれど・・・アメリカンにしたのにエスプレッソのように濃くてびっくりしてしまいました。なのでコーヒーは微妙?な感じ。

旦那さんとドライブして、お散歩して、お買い物して、夕ごはんにはタイカレーを作って、休日デートのような1日でしたが、とても楽しかったです。みなさんはどんな元旦を過ごされましたか?

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出来るだけ笑顔で、健康に気を付けて、今年もたくさんのハピネスを集めていきたいと思います。つたないブログですが、2012年もどうぞ宜しくお願いします。

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Leonidas
29-1055 Canada Place Vancouver, BC V6C 3T4

christmas preparation & jamie’s new book

日本から戻ってきて4日目。やっぱりバンクーバー、東京よりも空気が澄んでいるからか、空気がずっと冷たく感じられました。

ここ数日、ひどかったです。時差ボケ。着いた日と翌日は思うように身体が動かず、ほとんどボーッとして過ごしていましたが、22日、23日はクリスマスの準備に取りかかりました。私がいなかったので、旦那さんはクリスマスショッピングをまったくしていなかったのです。

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前日買ったクロワッサンを食べて、昨日はダウンタウンに頼んでおいたものを受け取りに行ってきました。シトシト雨、やっぱりバンクーバーです。夜は旦那さんと最後の買い物にでかけ、クリスマスの準備万端。あとはプレゼントを包んで、義理の両親のところへ行くだけです。

実は一昨日もひとりでお出掛けしました。クリスマスのお菓子を買いにブロードウェイまで。お決まりのストーレン(シュトーレン?)、今年は「Thomas Haas」です。それから懲りもせずお茶請けにマカロンも買って。朝一番で来たのでお店で朝ごはんにしたかったけれど、すでに混んでいたので、次の日用にクロワッサンを買ってお店を出ました。また今度ね。
そのあとは日本でお世話になった方へ送るカードを買って、ダウンタウンで旦那さんと姪っ子のプレゼントを探して、あとひとつふたつ用事を済ませて、帰ってきました。

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そうそう、今年のお誕生日は旦那さんと祝えなかったのですが、帰ってきてからプレゼントをもらいました。「Davids Tea」の紅茶とジェイミー・オリヴァーの新しいお料理本「Jamie Oliver’s Food Escapes」。久しぶりにジェイミーさん物をもらいました 笑。


せっかくなのでジェイミーさんの本からひとつ「スウェディッシュ・ミートボール」を選んで作ってみることに。今度の料理本はスペイン、イタリア、スウェーデン、モロッコ、ギリシャ、そしてフランスの6カ国を旅して集めた彼のインスピレーションが詰まっています。モロッコに嵌っている上、それぞれの国のお料理や盛りつけ方などを見ているだけでも面白くて、とっても嬉しかったです。

ちょっと暗いですが・・・


サラダ、日本で食べておいしかったアンチョヴィのドレッシングを作ってみました。パルメジャーノと一緒に。


マッシュポテト、マッシュルームのレモンバター炒め、そしてミートボール。ハーブはディル、リンゴンベリーがないので、ザクロの実とジャムを変わりに使いました。クリーミーでなかなか美味しかったです。今度はフラットパセリを使ってみようかな〜。

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Photo taken at Narita Airport.

長くなりましたが、明日はクリスマスイブ。フェリーに乗ってお義父さん、お義母さんに会ってきます。皆様も素敵な聖夜をお過ごし下さい。Happy Holidays!

Demanten på marssnön & Papa told me

いつも、たいていの人は私が漫画が大好きだと言うと、意外~とびっくりします。私の家族は父を除いてよく漫画を読むのだけれど、漫画は日本の文化だとはっきり断言できるくらい好き。
カナダでは漫画を読まないので、実家に帰って来て久しぶりにいろいろ読み漁っています。今は大好きな榛野なな恵さんの「Papa told me」。この漫画は小学校高学年の頃に出逢った大切な大切な漫画で、落ち込んでいるときには背中を押してもらえたし、早く大人になりたいと思ったし、この漫画に出てくるような素敵な女性になりたいなあとよく憧れたものです。残念ながらそんな素敵な人にはなれていないけれど 笑。


主人公の女の子と、彼女のお父さんがこれまたカッコ良くて、インテリアやファッションも素敵で、学んだこともいっぱい。たとえば自分のお部屋のインテリアなども挿絵を見たりしながら考えたり。これを読んでいると、自分も心豊かになれる気がするのです。

今大人になって読んでも、やっぱり大好き。

今日はその中で登場したヤン・シベリウスの「Demanten på marssnön 三月の雪の上のダイヤモンド」を探してみました。優しくて力強くて、なんて美しいタイトル。歌っている方はノルウェーのソプラノ歌手、キルスティン・フラッグスタートさん。聴きながら、キラキラとダイヤモンドのような光を放ちながら降りてくる雪を想像しました。きっと粉雪のような細かい雪なんだろうなあ。

 

3月になったらまた聴いてみようと思います。

秋の夜長に読みたいお話

私はこの新世界にかれこれ三十年は住んでいる。なるほど結果からいえば私は普通のことをしたまでだ。国を出て将来を求めたのは私ばかりではないのだし、もちろん私が最初ではない。それでも、これだけの距離を旅して、これだけ何度も食事をして、これだけの人を知って、これだけの部屋に寝泊まりしたという、その一歩ずつの行程に、自分でも首をひねりたくなることがある。どれだけ普通に見えようと、私自身の想像を絶すると思うことがある。
三度目で最後の大陸」ジュンパ・ラヒリ 小川高義訳(短編集『停電の夜に』より)

カナダという国に住んでからまだ10年も経っていないけれど、なんとなく、分かるような気がします。私も日本を飛び出してからこれまでのことを今考えてみると、自分がしたことなのに、ぎょっと驚いてしまうようなことがいくつもありました。

題名は知っていたけれど、読んだことがなかったこの短編集。ベンガル人の両親を持つ作者はロンドン生まれのアメリカ育ち、インドに住んだことがない彼女が語るインドと人間関係。カナダにもたくさんのインドの方がいるので、日本にいた頃に比べたらずっとインドという国を身近に感じられるようになった分、この短編集を読んでふと考えることがありました。
作者のラヒリさんは、国や文化の違いを体中で感じながら、色んなことを考えて、その中で自分自身の答えを探しながら生きてきた人なんだろうなあ。

出会いと別れ。ちょっと切なくて、でもきっとそれらは普通に日々起こっていることのひとつ。受け入れなければいけないこと、または切り捨てなければならないこと、そういう「重荷」を人間は常に抱えているけれど、でもいつだって次があるから、ずーっと人と人は同じ関係ではいられないんだろうな。どれもすごく良かったけれど、特に好きだったのは「ピルザダさんが食事にきたころ」と「セン婦人の家」、それから一番のお気に入りは「三度目で最後の大陸」。

ひとりでブランケットにくるまって、静かな夜に読んで欲しい本です。

my habit and Hiromi Kawakami

本でも雑誌でもなんでもいいのだけれど、その中で自分が好きな文章や興味のある記事、写真やイメージを、書き写したり、切り貼りするのが習慣になっています。そして、その習慣のせいなのかどうかは分からないけれど、 読書をする際によくないなあと思う癖があります。それは、本のページの右上(あるいは左上)を折り込んでしまうこと。

好きな文章の横に鉛筆やペンでラインをひく人もいれば、暗記したり、心の中に閉じ込めておける人もいるに違いないけれど、私はどうしてか、その箇所のページの端上を折って、そのまま読み続けてしまうのです。
そしてすべて読み終えてから、折り目が入ったページをめくり、ノートに書き写していく。どうしてだか、そうやってページに折り目を付けることが 本に対する冒涜のように思えてしまうのだけれど、やめられないのです。



でもあるとき、ある本を読んでいて、ちょっと好みの文章を見つけたのでいつものように折り目を付けようと思ったら、そのページの左上にはすでに折り込みがされていてびっくりしたことがありました。「そっか、私みたいに折り込みを入れちゃう人は案外多いんだな」とそのとき思って、少し気分が良くなりました(^^)

新しいきれいな本を開くのが好き。でも古本も大好きです。友達は本の虫がつく〜と言って嫌がっていたけれど、私がこの国で買う本のほとんどは古本です。私は 買ってきた古本の表紙を薄手のふきんで拭きながら、小さな汚れ、紙が少し厚ぼったくなっている感じ、埃の匂い、たまにある走り書きや、サイン、日付や持ち主の名前などを発見するために、すこしその本を眺めます。(もちろん古本の汚れにも限度というものはあるけれど。)そういう時間も、なんだか特別に感じます。

よく「本は自分をここではないどこか別の場所へ連れて行ってくれる魔法だ」というようなことをいう人がいるけれど、たぶん多くの本好きにとっては、本屋さんで「本」を手にした瞬間から、すでにその魔法にかかっているんだろうなあ。だから一度ページを捲ると、夜更けでも、通勤の間でも、友人を待ち合わせ場所で待っているときでも、ほんの少しの時間さえあれば本を開いてしまうのかもしれない。

川上弘美さんの小説は大好きでよく読んでいたけれど、今回はじめてエッセイ「ゆっくりさよならをとなえる」を読みました。彼女の文章を読んでいると、私、字が読めてほんとうに幸せだなあと感じます。そして彼女には、まるで私が昔から知っている気の知れるお姉さんのような、そんな親近感があってホッとするのです。